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PRODUCTION CASE

制作事例

執筆者の写真大池建具店

キャビネットカバー

更新日:2021年12月11日


どこにでもあるオフィスの収納家具。何の変哲もない…というよりは無難すぎて今まで気にも留めなかったという方も多いのではないでしょうか?スチール製でねずみ色。冷たくて重たくて鈍い塊感。こんな収納家具が真ん中にドーンと鎮座していると、不思議とオフィス全体や業務も重たく鈍くなったり……?




働き方改革というやつでしょうか?そんな今までの無機質なオフィスを脱却したい!という会社様が増えておられる印象です。でも収納家具自体は壊れていないし、買い替えるのもなんだかもったいないという声も経営陣から聞こえてきます。さて、どうしたら???




比較的簡単に空間のイメージを変えたいなら面積の大きいものから手を付けると良いです。はい、そこで木製のキャビネットカバーを製作しました。タモの突板を使用しています。

周りは設置前と一緒なのに空間が明るく柔らかくなった気がしませんか?ソファカバーやベッドシーツを変えると気分が変わりますよね。同様に家具にカバーを被せるだけで随分と空間全体の印象も変わりました。



コの字型のこのカバー。見た目だけではありません。「木製の天板」が出来たことでキャビネットはテーブルとしても利用されるようになります。休憩時に飲み物を片手に談笑したり出入りの営業さんと話し込んだり、より活発な社内コミュニケーションの時間を生み出します。このキャビネットの中身は図面なのですが、さっと出してその場で打ち合わせが出来るようになりました。或いは立ったままでの手短なミーティングにも最適な空間です。




オフィスなど広い空間を見直そうとしたときにはつい大掛かりなリフォームや機器の入替を想像しがちですが。既存のアイテムに新たな用途を付け足してやることで、人の流れや情報交換のスピード・頻度が向上する好例となりました。




同型の図面キャビネットとカバーが3台並ぶ。業務部門を分ける間仕切としての役目もある。

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