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PRODUCTION CASE

制作事例

執筆者の写真大池建具店

引戸レールのトラブル

更新日:2020年9月12日

V型レールやT型レールの引戸。従来の敷居平ミゾと平戸車よりもスムーズな動きが特徴です。工場で作られたユニット建具などはほとんどこういったレールが使われているかと思います。



ではなぜよく採用されるかというと、昨今の引戸は背が高く重量も増えてきて従来の戸車では動きが重くなりがちだからです。又、ユニバーサルデザイン(少し前まではバリアフリーなんて言いました)の観点から床面の凹凸を少なくする点でも一役買っています。



建具が重くなったので滑りの良い戸車とレールが増えているということは…裏を返せば戸車やレールに常に重みという負担がかかっているということでもあります。



その結果。戸車が早く傷んだり、上の画像のようにレールがすり減ってしまうトラブルも増えています。このまま放置して使用を続けると…




こちらの画像のように、いくら金属製のレールといえど途切れたり割れたりしてしまいます。

こうなると建具が動かないどころか、より酷い故障を引き起こしたり使用する人も足にケガを負いかねません。これでは当初考えていたユニバーサルデザイン(バリアフリー)とはかけ離れた状態になってしまいます。



ユニット建具の場合、当時の金物が廃盤になっていたりメーカーの統廃合で供給がなくなっていたりします。しかし地元の建具屋さんであれば替わりの戸車を仕込みなおしたり、現行品が取り付けられるように建具側を加工したりと対応が可能なことがあります。



ご家族や建具を使用される方がケガをする前に。

他を傷つけて工事が大事になる前に。

早めの交換、相談をおすすめします!



※V型レール・Y型レールが悪い金物というわけではありません。メリットもたくさんあります。今回はあくまでもこういう傷み方が多いですよーという記事でした。

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