押入引違い2本引き。和モダンに仕上げてほしいとのご依頼で製作。
現場調査・寸法取りの時には既に塗り壁調のクロス(壁紙)が貼られていました。このクロスと対比させてパッキリさせたら面白いのでは?というご提案から製作がスタートしました。
日本の伝統色である「紫紺色」に染められた襖紙を選んでみました。
少々ツヤのあるデコボコしたクロスでしたので、襖紙はさらりとマットな質感の鳥の子紙。
落ち着きがあって暗すぎない紫紺色はお部屋にキリっとした色味のコントラストを生んでくれました。
あれ?押入れ襖なのに引手金具がないぞとお気づきの方、するどい!
お部屋を見回しても金属的な素材が見当たりませんでしたので、襖も金属は使わないことにしました。普通で行けば桑の角引手かな…とも考えました。しかし、よりスッキリした見た目の方が良いだろうと、引手溝をついた框仕様にしました。
框周りは国産のヒノキ材。日本の気候に強く、美しくて手触りも良い。
上から下まで引手溝がありますので大人からお子さんまで誰でも開閉しやすいデザインです。
見た目の情報量は少なく。ふとした時に良さに気付く。そういったさりげなく用意されていた気遣いがシンプルなモノの真骨頂ではないでしょうか?
襖紙。唐紙。柄や色を選ぶ時間も楽しい時間ですね。
大池建具店では常時数十種類もの襖紙カタログをご用意しています。
どんな柄があるのかな~?とお気軽にお立ち寄りください。
貴方好みの素敵な襖紙がきっと見つかりますよ!
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