既存治具を細部まで採寸し、精密に作られたドラム型治具
以前より浜松注染染めに使う型枠や木べらを製作・納品させていただいているのですが、
(過去記事もあわせてどうぞ!「浜松注染染め 特注木べら」)
今回は染め上がった反物を巻上げる機械のパーツの製作依頼です。
金属製の軸受けは既存品を流用。0.3㎜もズレると金属のシャフトが貫通しないので慎重に。ドラムの外径が既存の物と正確に一致するように原寸図(実際に大きさで書く図面)を書いてから製作に挑みました。
歴史ある浜松注染染めですが関連する機械屋さんや道具屋さんも年々少なくなっており、色々と創意工夫をしながら設備のメンテンナンスをしてらっしゃるそうです。
そういった“ロストテクノロジー”は染工業に限った話ではなく、繊維業や特殊な工業全般でよく聞かれるようになりました。製造工程の歯車1つ失われるとドミノ倒しのようにアレも出来ないコレも出来ないという状況に陥ります。これまで身の回りに当たり前にあったモノがある日突然作れなくなる。国内の工業は今そういうところまで来ています。
日本の文化を守る、というとなんだかとても大層に聞こえますが当店の小さな頑張りがモノづくり文化を微力ながら支えていると思うと大変誇りに感じます。
治具や木製パーツの製作依頼をどこに頼んで良いか迷っている方。
一度大池建具店にご相談ください。精一杯頑張ります!
浜松注染染めにご興味のある方はコチラもどうぞ!
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